untitled,switch point

ビデオ・インスタレーション

作家の目線に配置された「switch point」の写真は、
印画紙に焼き付けられた図像の場所と反対側に設置され、対峙している。

モニターに映された映像は、
同位置で撮影した作家の身体の部分を身体のバランスと同じ位置で配置し、
「頭」にあたる部分には「その場所から見ている風景」が放映される。
身体の部分を撮影した映像は、一見静止画にみえるが、
実はモデルがじっと動くことに堪えている動画である。

作家にとってギャラリーという展示空間は物語のない装置としての場所であり、
思い入れや記憶を喚起されることは稀である。
作家は空間に対し必要最小限の形で関わろうと試み、
目線や関わりをカメラによって記録し、マーキングするように再提示する。

この小さな場所は、無限の世界へ視線を繋ぐ。

設置状況撮影:王 丹戈

個展「藤林 悠 展」 @ switch point(東京都国分寺市)

2008.8/28〜9/7