IAV_105_2F

ビデオ・インスタレーション

茨城県取手市にある井野アーティストヴィレッジ・studio105の2階でのインスタレーション。作家はこのアトリエのメンバー。
部屋の天井真ん中の照明のコンセント部分を動画として提示し、他は天井を撮影した写真を床一面に配置する。

昭和44年に建てられた井野団地のショッピングセンター棟をアトリエにした空間は、当時の建築基準のままであり、心なしか現在よりスケールが狭めである。
1階が店舗用になっており、2階は居住スペースだったことが伺える構造。
井野アーティストヴィレッジの発起人である渡辺好明氏の談によると、2階の天井はコンクリートに直接スポンジを付けただけであり、屋根裏はない。アトリエにする際に、老朽化で所々抜け落ちたスポンジのブロックを再度貼り付けたとのお話で、新旧のスポンジで色が違っている。

かつて住居であったこの空間で、住人がまじまじと天井を見つめる時間を要していたかは定かではないが、様々な人生の物語がこの天井の下を抜けていったことは想像することができる。

空間は空っぽの顔を有しながら、時間を内包しつつそこにある。

取手アートプロジェクト2009・オープンスタジオ(茨城県取手市)
@ 井野アーティストヴィレッジ・studio105
2009.10/17〜11/15