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VTR

市田邸の壁には、取り壊された隣家のインターホンが残されている。当然ながら、そのインターホンを押してもどこのベルを鳴らす訳でもない。
以前、作家は市田邸から徒歩5分ほどの台東区池之端に居住しており、市田邸の前は大学までの通学路であり、市田邸の隣家が存在した景色の中に日常を持っていた。
かつて暮らした町に入り込むための理由として、作家はこの取り残されたインターホンを押し続ける行為を映像作品として提示する。

自分の中に重なっている原風景は、この先どこに居場所を構えるのだろうか。

設置状況撮影:松渕得雅

Non-site Memory 展
@ 東京都台東区・市田邸
2010.9/18〜9/23